吹きつけ禁止か?

12日のカナダGP以降、排気吹きつけディフューザが禁止されれば、レッドブルはラップタイムがかなり遅くなるかもしれない。

チームのエンジンサプライヤーであるルノーは、、エンジンの基本的構造のため、信頼性問題に関わるとして、禁止をモントリオール以降に延期するよう主張した。

エイドリアン・ニューウィはモナコで、ルノーV8エンジンは、「排気バルブ冷却」により、ドライバーがアクセルを踏まなくても、フルスロットルになると説明した。

信頼性は別にして、ドイツの "Auto Motor und Sport" とイタリアの "Autosprint" は、ルノーエンジンの操縦性は、排気吹きつけ禁止によって、大きく影響を受けるだろうと主張している。

記事によると、ルノーの2.4リットルエンジンは、オフ・スロットルで空力学的効果を発揮するよう特別に設計されており、他チームはその模倣に苦労しているという。メルセデスのノルベルト・ハウグは「我々はこのテストでエンジンをいくつか失った」と認めている。

"Auto Motor und Sport" は、排気吹きつけが完全に禁止されると、ルノーフェラーリのエンジンを搭載しているチームは1周あたり0.8秒遅くなると推定している。

FIAジャン・トッド会長は決然と「それ(排気吹きつけ)は、燃料の無駄遣いだ」と述べている。

"Auto Motor und Sport" は、ルノーのエンジンは非加速時にもスロットルを開くよう設計されているが、フェラーリも禁止されれば信頼性と操縦性が損なわれる可能性があると報じた。具体的には、フェラーリは、クランクケースの圧力を下げる場合にバルブを開いているが、メルセデスコスワースはバルブに対して全く異なるアプローチを採用しているという。