F-1 の話 (ザウバー代表、海外メディア、デビットクルサード)

ペーター・ザウバー67歳)は、理想的なドライバー構成は、若いルーキーと安定したドライバーであると認めている。

現在、ザウバーのチームのラインアップは炎のような日本人ルーキー小林可夢偉と、グランプリ出走169戦という走信頼できるベテランのニック・ハイドフェルドである。

しかし、ザウバーは2011年テルメックスが支援するメキシコ人GP2ドライバー、セルジオ・ペレス(20歳)と契約したため、ハイドフェルドは来年の仕事を探している。

ペレスはシート・フィッティングのために初めてヒンウィルの本部を訪問したが、ザウバーは今週「彼は大きなポテンシャルを持っており、とても速いと思う」と述べた。

「しかしもちろん何の保証もない」

スイスの日刊紙 "Blick" はザウバーに、来年のC30に若いふたりを乗せることは、BMWの撤退からまだ立ち直っていないチームにとってあまりに大きなリスクではないかと質問した。

「若手ドライバーと経験豊富なドライバーにした方がよかっただろう。しかし小林は成熟しており、来年はチーム・リーダーの役目を引き継ぐことができるだろう」


小林可夢偉のドライビングはよかった。なぜなら、彼の勇気がなければ、日本GPは退屈な行列レースになっていたからだ。彼の最高の走りを選ぶとしたら、ヘアピンでのアルグエルスアリに対する2度目のオーバーテイクであろう。なぜなら、10周前に内側をついた同じコーナーで、トロ・ロッソの外側を回ってアルグエルスアリを完全に出し抜いたからだ。キャリアが始まったばかりの小林が取り上げられることはあまりないが、これは腕力と同じく頭脳も要求される走りだった

デビットクルサード

タイトル争いのため、ザウバー小林可夢偉の先週末のパフォーマンスを目立たなくした。昨年のブラジルでジェンソンがチャンピオンシップに優勝した走りを見ていたことを思い出す。ある段階で彼は当時ルーキーの小林を抜かなければならなかった。僕は「神様、どうかジェンソンをリタイヤさせないでください!」と思っていた。可夢偉はまだ荒削りだが、すでにF1で最高の日本人ドライバーであることを証明している。

彼のレース勘は改善しつつあり、日曜日の彼のオーバーテイクは見事だった。攻撃的かつコントロールされており、非常に印象的だった。彼は頂点に上り詰め、ルイス・ハミルトンやセバスチャン・ヴェッテルと互角に戦うようになるだろうか? そう言うには時期尚早だ。僕らに言えることは、過去数週間で彼は、まだ錆びついていないふたりのドライバー、ペドロ・デ・ラ・ロサを引退させ、ニック・ハイドフェルドに屈辱を与えた。未来は明るい。


日本GPでの走りで世界中のファンを魅了し、評価を高めた小林可夢偉ザウバー)。ついに可夢偉フェラーリを結びつけるようなコメントも出てきた。

フェラーリには現在、フェルナンド・アロンソフェリペ・マッサが所属。両ドライバーとも2011年の契約をフェラーリと結んでいる。

しかし、今シーズンのマッサは精彩を欠いており、今シーズン末で解雇とのうわさも出ている。

そんな中、先日の日本GPでは可夢偉が大活躍。コース上で前のクルマを抜く「オーバーテイク」を連発した可夢偉の走りは、世界中のファンやモータースポーツ関係者から高い評価を得ている。

一部のメディアはすでに、フェラーリがマッサを解雇するとも報じているが、こういった報道をマッサが批判。ブラジルのジャーナリスト、リビオ・オリキオも『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙で、可夢偉にふれながら次のように書いた。

「私はたいていのことでは驚かないが、フェラーリロバート・クビサルノー)や小林可夢偉ザウバー)、エイドリアン・スーティルフォース・インディア)と彼を交代させると報じたら腹が立つ」